BH ミャンマーニュース〜米国のミャンマー制裁解除について〜
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本日の日経新聞の記事でこんな内容の見出しが出ていました。
米国政府が7日にミャンマーへの経済制裁を全面解除したという記事です。
旧軍事政権幹部等、約100の企業や個人が米国企業との取引を解禁されました。
記事の中では
「この動きは、今回の制裁解除を米オバマ大統領に働きかけたアウン・サン・スー・チー国家顧問と、国軍との融和を後押しすることにつながることが期待されて、米国をはじめ外資のミャンマー進出が加速しそうだ」
と、報じられています。
これまでミャンマー旧軍事政権の幹部に対しては経済制裁が解除されていませんでした。
それを今回アウン・サウン・スー・チー氏が経済制裁解除を働きかけたのはなぜでしょうか。
ミャンマー政府は現憲法で国会議席の25%を軍人議員に割り当て、国軍の政治参加を認めています。
アウン・サウン・スー・チー氏はこの憲法を改正するために、軍部の協力が必要と考えて、
今回の制裁解除への働きかけを行ったようです。
制裁解除がうまくいったことで、国軍を懐柔し、改憲への足がかりとしたいということになります。
米国は今回の制裁解除でヒスイやルビーなど、鉱物の輸入を解禁しました。
ミャンマーのルビーは世界の市場の90%を占めており、これまではそのうちのほとんどが、
タイに買い取られていました。
今回、米国に市場ができるということで、今後ミャンマーが外貨を獲得するための有力な手段に育つとの期待が高まっています。その一方で、米企業のミャンマー進出が加速し、すでに進出している日本勢との競争が激しくなることも予想されます。
経済的にも政治的にも、まだまだ面白い国ですね。
下記は元の日経新聞記事のリンクとなります。